百寿だけじゃない!100歳のお祝いの百寿以外の呼び方4つとお祝いする年齢について

日本では古来より、節目ごとに長寿のお祝いを行ってきました。
そして、例えば60歳のお祝いの時は還暦、70歳のお祝いの時は古希、77歳の時は喜寿など、それぞれの長寿のお祝いごとに呼び方が決まっています。
しかし、100歳の時だけは特別で、「百寿」だけではなく、さまざまな呼び方や漢字の書き方があります。
そこで、この記事では、百寿だけじゃない100歳のお祝いの呼び方4つと百寿をお祝いする年齢についてご紹介します。
目次
1. 100歳のお祝いの呼び方は百寿だけじゃない?

100歳のお祝いの呼び方が実は百寿だけではないことをご存じでしょうか。
100歳を迎えることを百寿と呼び、お祝いを百寿祝いといいますが、百寿以外に100歳のお祝いの呼び方があります。
還暦や古希、喜寿などは長寿祝いでは有名ですが、百寿は大きな節目だけに別の呼び方がいくつか存在します。
100歳のお祝いの呼び方を知っておくと、百寿祝いを行う際の話のネタにもなりますし、百寿についてより深く知ることができます。
100歳のお祝いの呼び方4つ

100歳のお祝いの呼び方は、百寿だけではなく、他にも100歳の意味合いがある言葉が使われることがあります。
ここでは、百寿だけじゃない100歳のお祝いの呼び方を4つご紹介します。
1つ目:「百寿」
これは読んで字のごとく百歳になったお祝い、という意味からきています。
ただし、読み方に関しては、そのまま「ひゃくじゅ」と読む場合もありますが、「ももじゅ」と読む場合もあります。
「百」という字が「もも」とも読めるためです。
このように、場所・人によって読み方が異なるので、読む際には注意が必要です。
ちなみに、「もも」と読めることから、贈り物にピンク色のプレゼントを選ぶ場合があります。
2つ目:「百賀」

100歳のお祝いの呼び方の2つ目は、「百賀」です。
「寿」の代わりに、同じ意味を持つ「賀」をあてたものとなっており、こちらの場合も読み方は2通りあります。
そのまま「ひゃくが」と読む場合と、「ももが」と読む場合です。
なお、漢字で「百賀の祝い」と書く場合には「ももがのいわい」と読むことが多いです。
3つ目:「紀寿」
100歳のお祝いの呼び方の3つ目は、1世紀の「紀」とおめでたい事柄や長生きを意味する「寿」が使われた「紀寿(きじゅ)」です。
これは100年、つまり1世紀生きたという意味が込められています。
1世紀という長い年月を生きてこられたというのは非常に貴重なことですので、お祝いや感謝の言葉を伝えたいですね。
4つ目:「上寿」

100歳のお祝いの呼び方の4つ目は、「上」の字と「寿」の字が使われた「上寿(じょうじゅ)」です。
これは60歳を超えた時から20年ごとに区切りがあり、60歳の時を下寿、80歳の時を中寿、100歳の時を上寿と考える風習からきています。
百寿祝いをする年齢

このように、100歳になったときのお祝いには、百寿・百賀・紀寿・上寿といったようにさまざまな呼び方があります。
しかし、どの呼び方の場合も、100歳でお祝いするのには変わりはありません。
ただし、ここで一つ考えるべきなのが、「数え年」で行うべきか、「満年齢」で行うべきかです。
日本では戦前まで、年の数え方は生まれた年を1歳と数える「数え年」が主流でした。
そのため、古くからの日本の行事である長寿の祝いの際には、原則数え年で行う必要があります。
このことから、百寿祝いの際には数え年で100歳、満年齢で99歳のタイミングで行うべきだと考えられていました。
しかし、現在では区切りの良い満年齢で行う場合も多いので、そのあたりはお祝いされる側、する側の意向に沿うのが良いでしょう。
百寿をお祝いするタイミング

百寿祝いは百寿を迎える方の意思などに沿って数え年や満年齢どちらでもお祝いして良いとされています。
百寿をお祝いするタイミングとしては、100歳の誕生日が基本となっています。
ただ、家族が遠方に住んでいて誕生日に集まるのが難しいという場合もあります。
そのため、百寿をお祝いする日については、誕生日当日にお祝いする場合だけでなく、誕生日付近の休日や連休を選んだり、親戚や家族が集まれる日に行ったりとさまざまです。
例えば、ゴールデンウィークやお盆、お正月、敬老の日などでお祝いする場合もあります。
百寿祝いなどの長寿祝いでは家族が揃ってお祝いしてあげるのが望ましいので、百寿の方の予定を聞きながら家族が集まりやすい日を選びましょう。
家族揃って百寿祝いをするために留意するポイント

百寿をお祝いする年齢やタイミングについて確認しましたが、家族で百寿祝いをするために留意したいポイントがあります。
家族や親族を集めるために最初に決めておく必要があるのが日程です。
百寿祝いの3カ月前や1カ月前に「百寿祝いを行う」と招待する方々に連絡を入れても、すでに予定があって参加するのが難しいという場合もあります。
家族揃って百寿祝いを行うためには、遅くとも1年前には百寿祝いの日程を決めて招待する方々に連絡を入れておくと良いでしょう。
家族や親族の顔を見れるのが嬉しい、たくさんの人が集まってくれて嬉しい、と感じる方は多いので、家族や親族、知人などできるだけたくさんの人に声をかけて百寿祝いを計画しましょう。
まとめ

百寿だけじゃない100歳のお祝いの百寿以外の呼び方4つとお祝いする年齢についてご紹介しました。
百という数字が使われていることから100歳のお祝いを「百寿」で覚えている方は多いかと思いますが、実は他にも呼び方は存在します。
百寿以外にはどういった呼び方があるのか、百寿をお祝いするタイミングはいつが良いのかを本記事で参考にしてみてくださいね。