金鵄盃酒造(新潟県五泉市)
酒蔵の歴史
新潟県五泉市にある金鵄盃酒造(株)は、合併前となる旧村松町に古くから存在する蔵として知られています。創業は明治40年とされているものの酒造りの歴史としては18世紀初頭となる文政7年まで遡ることができ、金鵄盃酒造(株)としての酒造りは昭和27年から行われています。
豊富で良質な水脈源で育つ酒米と仕込み水
蔵の位置する五泉市村松は三方を1000m級の山に囲まれた、酒造りには欠かせない清らかな水に恵まれた地域となっています。敷地内には地下水脈として豊富に流れ込んでおり、蔵では「天狗の清水」として地下室から汲み上げられ、仕込み水として大切に扱われています。
弱酸性で超軟水でもある清水は酒質に大きく影響を与えており、造られる酒は淡麗辛口の特徴を持つ商品となっています。
また、地域は寒暖の差が大きく酒米を造るにも適しており、金鵄盃酒造(株)では新潟地酒では広く利用されている五百万石を主体とした酒造りが行われています。
地元に根付いた銘柄「越後杜氏」と「村松」
金鵄盃酒造(株)の代表銘柄としては越後杜氏があります。中でも本醸造 辛口は普段から飲める酒として定評があり、冷、燗を問わず飲み飽きしない風味に仕上げられています。
吟醸酒「村松」
現在販売されている商品は、大きく吟醸酒グループ、純米酒グループ、本醸造グループ、普通酒グループの4タイプがあり、吟醸酒グループには山田錦や越淡麗を使用した精米歩合40%の大吟醸や、アルコール度数を抑えて飲み易くした村松があります。
純米酒「越後杜氏」
純米酒グループには、昔ながらの製法をそのまま受け継いだ手作り銘酒としても知られる純米酒 越後杜氏があり、旨さを更に高めて淡麗なのど越しを実現した杜氏、生貯蔵酒などがあります。
中でも特別純米となる雪影は爽やかでフルーティな香りとここちよい酸味があり、やわらかな特徴をもつ日本酒となります。普通酒としては金鵄盃銀撰があり、バランスが良く普段でも気軽に飲めることから根強いファンを持つ商品となっています。
多くの受賞歴をもつ実力の酒蔵
金鵄盃酒造(株)は地域でも普段から飲み続けられてきた新潟地酒ですが、これまでに多くの受賞歴があり、確かな技術と実力を持つ蔵になります。