白龍酒造(新潟県阿賀野市)
酒蔵の立地
新潟地酒のメーカー白龍酒造(株)は、新潟県阿賀野市(旧水原町)に立地しています。
阿賀野市には冬になると多数の白鳥が飛来し白鳥の湖と呼ばれて全国的に有名な瓢湖がある風光明媚な土地です。
酒蔵の歴史
白龍酒造(株)の歴史は古く、江戸時代末期の1839年(天保10年)に創業されました。
本家は北海道向けの北前舟の廻船問屋を経営していましたが分家して酒造りを始めました。
お酒のブランド名「白龍」という名前も海の安全を守る海神様としてまつられていた白い龍に由来してつけられたと言われています。
米どころ、水どころで醸す白龍の酒
全国一の米どころ新潟でつくられる良質なお米と阿賀野川水系の伏流水という原料と水の良さに恵まれ、越後杜氏の熟練した醸造技術と蔵人たちの豊富な経験から造られる地酒はまろやかですっきりとした調和の取れた味わいが特徴です。
金賞常連の代表銘柄
白龍の代表的な商品を紹介します。まずは、芳醇な中辛口の味わいの特別純米酒「越後府」。
水原はその昔県庁所在地だったことにちなんでつけられている名前です。
吟醸酒では、すっきりとした辛口の味わいと芳醇な香りの契約栽培米五百万石「吟醸白龍」。
さらには、最高級品質の山田錦を高精白した米の芯を使い低温で普通酒の2倍の日数をかけて醸造する「白龍・大吟醸」は一口飲むとフルーティーな香りが口いっぱいに広がります。
そして最高の原料と最大の手間をかけた白龍酒造(株)が誇る逸品が「白龍・笹屋茂左衛門」です。鑑評会では金賞を受賞しています。
季節限定のヒット作
最近の新製品では秋限定の季節商品の酒「純米吟醸ひやおろし」がヒットしました。
冬に醸造した酒は春から夏にかけてじっくりと熟成され秋になるととがっていた味がまろやかに仕上がり旨みも増して飲み頃になるのです。
伝統を重んじながら、技術革新で新しい取り組みもする
長い伝統に基づいて造られるお酒のみならず、時代を見据えた新しい商品の開発にも果敢にチャレンジし続けています。これまでにも赤麹を原料とする「赤い酒」を生み出したり、日本海の幸であるフグやイカの風味を取り入れた「ふぐひれ酒」や「佐渡のいか酒」といったユニークな商品も開発して発売して好評を得ています。