妙高酒造(新潟県上越市)
酒蔵の位置
越後富士とも呼ばれる新潟の霊峰・妙高山を望み、豊かな頸城平野の風土の中で数々の新潟地酒を創り出してきた「妙高酒造」は、新潟県上越市にある歴史ある酒蔵です。
淡麗辛口として知られる新潟のお酒よりも米本来の旨みの感じられるお酒を目指し、個性的な味で多くの日本酒ファンを惹きつけてきました。
妙高山の伏流水と新潟産の酒米、自社培養酵母
その使用する水は妙高山の豊かな伏流水で、マイルドな超軟水であることが特徴です。
米は地元・新潟県産の酒造好適米「五百万石」などを使い、酵母は自社活性培養酵母を使用しています。
万人受けするお酒より個性あるお酒造りをしたいというこだわりが、「越乃雪月花」「妙高山」などの素晴らしい新潟地酒を世に送り出してきました。
妙高酒造の歴史
その創業は古く、1815年(文化12年)です。
現在妙高酒造を取り仕切る杜氏・平田正行氏は38歳の若さで妙高酒造の杜氏となり、その卓越した技で蔵に数々の栄誉をもたらしました。
その創る酒が多くの賞を受けたことはもちろん、平田氏自身も平成21年には「にいがたの名工」「平成22年には「全技連マイスター」に認定されるという栄誉を受けています。
この両認定を受けた新潟県の杜氏は平田氏一人です。
さらにもう一人、妙高酒造を大きく盛り立てているのが現社長の松田治久氏です。
松田氏はベンチャー企業の社長などを経て2009年に妙高酒造の社長に就任した人物で現在46歳という若さです。
妙高酒造の酒造りの理念と支援層
「良質な日本酒の生産を通じ、日本酒文化の普及、人々の幸せに貢献する」をモットーに、国内のみならず海外に日本酒の良さを伝えていきたいと努力しています。
各地での試飲販売などイベントに積極的に参加し魅力をアピールする中、新潟地酒らしく淡麗辛口だが、独特の旨みのある「妙高山」のマーケティングには特に注力しています。
さらに、地酒に縁遠い人々にもその良さを知ってもらいたいと、女性をターゲットにした「シャトー妙高」を開発してワイングラスで飲める地酒を提案するなど、新規顧客層の獲得にも余念がありません。
気品がある個性的な酒を創りたいという杜氏のこだわりと、その魅力を国内外に伝えたいという社長の熱意が、これからも妙高酒造を大きく発展させていくことでしょう。