外国人職員の退職祝い|贈り物の選び方や英語でメッセージを書くポイント
会社を退職するのは日本人ばかりではなく、会社の種類によっては外国人が退職すると言うケースもありますよね。
近年では、海外から労働のために在日する日本人を受け入れる機会も多くなっていますので、これまで以上にこうした機会は増えてくるのではないでしょうか。
ただ、外国人の場合には、「英語でメッセージを書いた方が良いのか」「書くとしたらなんて書けば良いのか」など、言葉の選び方に悩む方が多いのでは?
また、退職祝いについても、日本ならではのものを贈った方が喜ばれるのか、それとも日本人に定番のものを贈れば良いのか、という悩みもありますよね。
そこで、この記事では、外国人職員の退職祝いの選び方や、英語でメッセージを書く際のポイントなどについてご紹介します。
1. 外国人職員の退職祝いの選び方
まずは外国人職員の退職祝いの選び方や注意点について見ていきましょう。
そのまま日本にとどまる場合
外国人職員の退職祝いとしては、例えばそのまま日本にとどまっている場合は、英語によるメッセージと花束などを贈るケースが多くなっています。
花束以外にも、退職する本人がほしがっているものや好みのものを贈ることがおすすめです。
この場合は、日本人が退職する際と同じような感覚で、相手が使いやすいものや好みのものを想像しながらプレゼントを選ぶと良いでしょう。もちろん、宗教やその方の出身国の慣習などを考慮し、相手が不愉快になるようなプレゼントは避けなければなりません。
故郷に戻る場合
対して、本人の故郷である海外に戻ってしまうと言う場合には、本人の希望を聞いてから日本を思い出すことができるものや思い出になるものを贈ると喜ばれるようです。
例えば、日本を感じる和紙のブックカバーや扇子などのファッション雑貨、女性の方であればメイドインジャパンの日本らしい和の香りがするハンドクリームやコスメなど。
日本に滞在していた期間を問わず、男女ともに贈りやすいのは箸ではないでしょうか。家族で来日されていた場合は、家族の人数分の箸をプレゼントしたり、故郷に家族がいる場合はお土産に持ち帰れるように人数分用意しても良いですね。
少し予算に余裕があれば、有田焼や備前焼などの焼き物も喜ばれるでしょう。
また、日持ちのする日本ならではの抹茶のスイーツや和菓子、抹茶のドリンクなどもおすすめです。京飴などは日本らしいお菓子で持ち運びやすいためおすすめです。
故郷に持ち帰ることを考えて、荷物にならない程度の重さや大きさのものを選ぶのがポイントです。
外国の方が日本にとどまる場合にも故郷に帰る場合にも、日々の生活で楽しんでもらいやすく、これからを応援する気持ちを込められるものを選びましょう。
選ぶ際の注意点
退職する外国人職員へのプレゼントを選ぶ際の注意点としては、別れや死を連想させるものは避けるということ。
例えば、日本人に贈る場合にもNGなハンカチや、国によって異なりますが別れを意味する色のものについては贈らないようにしましょう。
日本では、ハンカチは漢字で「手巾」と表し、てぎれと読むことから別れを想像させるとして贈り物にはあまり適していないと言われています。近年では、価値観の変化によりプレゼントにも選ばれることが多くなりつつありますが、外国では他の理由でタブーとされることもあります。
台湾やアジアの一部の地域では、ハンカチはお葬式をイメージさせるため、プレゼントには相応しくないと考えられています。そのため、ハンカチは避けた方が無難です。
また、ロシアでは黄色いお花を贈るのは別れを告げることを意味するとされ、プレゼントには相応しくありません。
日本では、お酒は退職祝いの定番プレゼントになりますが、宗教や宗派によってはコーヒーやお酒類が禁止されている場合がありますので注意しましょう。
外国人職員の退職祝いのメッセージを書くポイント
退職祝いにはつきもののメッセージも、日本語ではなく英語で書く方が良いでしょう。
英語の方が本人だけではなく、その人の家族なども見ることができるので喜ばれやすいと言われています。
それでは、どのように英語でのメッセージを書けばいいのか、と悩む方も多いでしょう。
ポイントとしては、寂しいと言うマイナスイメージの言葉よりも、感謝の気持ちなどのプラスイメージのあるメッセージにすることが大切だとされています。
特に、外国人の場合は日本人よりもポジティブなメッセージを好みます。
また、寂しさをアピールするよりも、これからの活躍を期待すると言うような明るいものや感謝をアピールする方が喜ばれます。
外国人に贈るメッセージの書き出しと意識する言葉
さらに、ポイントとなっているのが、退職する外国人職員が上司であるのか同僚もしくは部下であるのかというところ。
上司である場合は、「Dear」などきちんと敬語の部分を使うようにするということが大切です。
同僚や部下であれば、あまり堅苦しい文章にする必要はないので、自分と相手の関係性を考えながら気さくなメッセージにしておくことがオススメですね。
ちなみにおすすめのメッセージとしては、「Today is the first day of the rest of your life. (今日という日は、これからの人生の初日である)」というモットーだそうです。
多くの外国人はこのモットーを意識して、メッセージを書いたり、お祝いをしたりすると喜ぶと言われているみたいです。