卒寿祝いはいくつのお祝い?卒寿の意味やテーマカラー、おすすめのプレゼントをご紹介!
還暦は60歳、古希は70歳、などは良く知られていますが、卒寿は何歳をお祝いする長寿祝いなのかご存知でしょうか?
卒寿祝いはあまり聞きなれない長寿祝いなので、ご存じないという方は多いかもしれません。
また、日本には数え年と満年齢というものが存在しますが、卒寿はどちらでお祝いするのが正しいのでしょうか?
そこで、この記事では、卒寿の意味や由来、数え年と満年齢の違い、長寿祝いのテーマカラーについてご紹介します。
目次
1. 卒寿祝いはいくつのお祝い?卒寿の意味や由来
長寿祝いの中でも、卒寿は88歳の米寿の次に来るものですが、還暦などと比べるとあまり知られていないかもしれません。
卒寿祝いとは、数え年で90歳になったときに行われるお祝いです。
「卒」という漢字が入っているとなんとなく「卒業」から、「別れ」「終わり」を連想する方もいると思います。
しかし、「卒」は略字で書くと「卆」と書くことができます。
これが、縦書きの「九十」に見えることから、90歳のお祝いの際には卒寿と呼ばれるようになりました。
70歳の古希祝いが始まったのが室町時代とされていることから、90歳の卒寿祝いはそれ以降に始まったと考えられます。
2. 卒寿をお祝いするのはどっち?数え年と満年齢について
さて、日本では昔、年齢を数えるときには「数え年」…生まれた年を1歳と考える風習がありました。
そのため、「卒寿」も数え年での年齢で考える必要があります。
現在の日本では年齢を数えるときは、生まれた時を0歳として考える「満年齢」を採用しているので、卒寿祝いを行う際には実年齢より1歳下、つまり89歳の時点で行うことになります。
また、「数え年」はお正月や立春といった区切りの良い年で1つ年をとります。
卒寿祝いの場合、数え年で90歳になっている間に行えば大丈夫です。
したがって、お盆や誕生日の時など、家族や親せきで集まりやすい日を選んでお祝いするのがおすすめです。
卒寿祝いなどの長寿祝いでは、家族が一堂に会してお祝いしてあげることが喜ばれる一つのポイントとなります。
例えば、連休のゴールデンウィークやお正月、敬老の日などのお休みを利用して家族そろって卒寿をお祝いしましょう。
3. 卒寿祝いのテーマカラー
そして長寿のお祝いで欠かせないものが、色です。
例えば60歳のお祝いをする還暦のときは「赤」、70歳のお祝いをする古希のときは「紫」など、それぞれのお祝いによって色が決められています。
これは風水の流れを汲んだもので、それぞれのお祝いにあった色のものを贈ると縁起が良いとされています。
では、卒寿祝いの際の色が何色かというと、古希や喜寿と同様に高貴な色である紫色、もしくは純白で無垢な白色になります。
これらはどれも高貴な色とされており、風水上でも強い力を持っていると考えられています。
したがって、卒寿祝いを行う際には、基本的に「紫色」「白色」が含まれたものを選ぶと良いでしょう。
そして、長寿のお祝いというと「ちゃんちゃんこ」を連想される方が多いのですが、これはあくまでも還暦の時だけの風習です。
現在は記念のために黄色・白のちゃんちゃんこを着る場合もありますが、あくまでもお祝いされる本人の意向を尊重するようにします。
そして、実際に贈り物をする際には、実用性のあるものを選ぶようにします。
4. 卒寿祝いにおすすめのプレゼント
卒寿祝いのプレゼントを選ぶ際には、プレゼントを贈る相手の年齢や健康状態を考慮したうえで、無理なく喜んでもらえるプレゼントを選ぶのが大切なポイントとなります。
ここからは、卒寿祝いにおすすめの人気プレゼントをご紹介します。
名入れギフト
卒寿祝いにおすすめのプレゼントとしては、名前やメッセージが入った名入れギフトがまずは挙げられます。
主役の方の名前や「祝卒寿」「いつもありがとう」といったオリジナルのメッセージを入れることができ、世界に一つだけの贈り物になります。
中でも名入れの食器やフォトフレーム、アルバム、お酒、名前詩などは手元に残るプレゼントとであり、卒寿祝いの日のことをいつでも思い出してもらえます。
お酒好きの方には名入れのお酒を、お茶をよく飲まれる方には名入れの湯呑みを、というように卒寿の方が良く使うものや好きなものを中心に選ぶと喜んでもらいやすくなります。
また、名入れギフトを選ぶ際には、地味なものではなく、若干若々しいデザインのものを選ぶようにしましょう。
花
おめでたい席での定番プレゼントといえば、お花のプレゼントです。
卒寿祝いのテーマカラーに合わせて紫色を基調とした花束を作って贈りましょう。
紫色の花の中でも、紫のバラや胡蝶蘭などが卒寿祝いには人気があります。
テーマカラーの紫色のほか、卒寿の方が好みのお花を一緒にアレンジして贈るのも素敵です。
最近では、長く美しい状態を保つことができ、手入れの必要のないプリザーブドフラワーを選ばれる方も多くいらっしゃいます。
プリザーブドフラワーの花束を贈るのも良いですし、プリザーブドフラワーやフォトフレームがセットになったもの、置時計がセットになったものなども人気があります。
枯れることなくいつまでもお花を楽しんでほしい場合には、こういったプリザーブドフラワーのプレゼントを検討してみてはいかがでしょうか。
健康を気遣うアイテム
卒寿を迎える頃には体調や健康に不安を抱えている方も少なくありません。
「これからも長生きしてほしい」という願いを込めて卒寿の方の体を気遣うアイテムを贈るのもおすすめです。
例えば、座る際の負担を考えて座布団や座椅子を選ぶ、足の冷えの防止に膝掛を贈る、睡眠の質を高めるためにパジャマや寝具を選ぶ、など卒寿の方の体調や悩みに応じて選んで贈りましょう。
座布団は、縁起の良い鶴や亀のデザインが施されているものや光沢のあるものなどが特に人気があります。
座る方のことを考えて、厚みのある座布団を選ぶようにしましょう。
例に挙げたアイテムはどれも3000円程度~購入できるものが多いです。
予算に応じて商品ごとの肌触りや色、機能性などを比較・検討しながら、卒寿の方に長く使ってもらえるような品を選びましょう。
まとめ
卒寿祝いはいくつのお祝いなのか、卒寿の意味やテーマカラー、おすすめのプレゼントも合わせてご紹介しました。
卒寿は90歳のお祝いであり、60歳の還暦や70歳の古希と比べるとまさに長寿のお祝いとなります。
90歳からの生活を明るい気持ちでスタートできるよう、実用的なプレゼントや華やかなプレゼントがおすすめです。
本記事でご紹介したテーマカラーやおすすめプレゼントを参考にしながら、卒寿の方に喜ばれる贈り物を選んでみましょう。