結婚式におけるプロフィールの基礎知識
結婚式では新郎新婦のことをゲストやお互いの親族などに知ってもらうために、プロフィール紹介をする場合があります。
一目で新郎新婦のプロフィールが分かるブックや、映像で生い立ちなどを理解するムービーなどを使って紹介すると効果的です。
この記事では、結婚式でプロフィールを紹介するものやその役割、参列者にプロフィールをよりよく理解してもらうために注意することについてご紹介します。
結婚式でプロフィールを紹介するもの
将来を誓い合った2人の新たな門出を祝う結婚式は、予め準備ができる冠婚葬祭です。
恋愛では当事者である2人だけで完結しますが、正式に夫婦となったら多くの人に認めてもらう必要があります。
結婚式そのものが新郎新婦を紹介する祭典で、全体を通してプロフィールを理解してもらうのが目的です。
各パートで1つずつ段階的に理解していき、終了後には新婚の夫婦を心から応援しているのが理想的な構成となります。
結婚式におけるプロフィールとしては、列席した人に配るブックとビデオのことを指します。
ブックはさまざまな情報を掲載した書類であり、初めて新郎新婦と接した人でも短時間で理解できる内容にするのが基本です。
一方、ビデオは新郎新婦の生い立ちから現在に至るまでを視覚的に説明することで、親近感を持ってもらえます。
主役は新郎新婦ですが、列席してくれた人々に対するエンターテインメントも意識しなければいけません。
プロフィールを作るメリット
プロフィールは、必ずしもなくてはならないものではありません。しかし、先程もご紹介したように、ゲストをおもてなしするという点ではあった方が良いのではないでしょうか。
プロフィールは、ゲストみんなに新郎新婦のことを知ってもらう良い機会となります。相手側のゲストのなかには、初対面という人もいるでしょう。そんな方には、プロフィールを通して少しでも自分のことを知ってもらい、楽しんでもらいましょう。
結婚式で作ったものや使ったものは、記念として残しておきたいですよね。プロフィールも、その記念のひとつになります。何十年も経ったのち、見返してみるときっと楽しい思い出が蘇ってくるでしょう。
ブックとビデオそれぞれの役割
>結婚する二人を紹介するブックとビデオにはそれぞれどういった役割があるのでしょうか。
ブックの役割
列席した人にそれぞれ配られるブックは、商業施設のパンフレットと同じ役割を果たします。
結婚式では新郎新婦との関係によって席を決めていくため、迷わずに着席した上で周囲の人を把握できる席次表の形式です。
席次表に新郎新婦に関する情報を掲載するパターンが多く、プロのカメラマンに撮影してもらった写真と氏名などの基本情報を載せます。
これから出される食事のメニューなどのさまざまな情報を掲載することから、箇条書きや質疑応答で簡潔に説明するのが効果的です。
ブックに載せるプロフィールの項目に悩んだ時は、以下のポイントを参考にしてみてください。
・基本情報
生年月日、血液型、出身地、職業、趣味・特技、好きなこと・もの、嫌いなこと・もの、チャームポイント など
・インタビュー
相手の好きなところ、なおして欲しいところ、思い出のデート、プロポーズの言葉、相手の第一印象、お互いの呼び名、どんな家庭を築きたいか、子どもは何人ほしいか、10年後の予想、将来の夢 など
これらは、プロフィールブックによく使われる定番です。すべて掲載する必要はありません。
その他にも、ゲストをクスっと笑わせるような項目も参考にしてみてください。
・その他
相手の口癖、必殺技、私のトリセツ、キャラクターに例えると…、宝くじがあたったら など
このように、少し遊び心の加わったプロフィールなら、ゲストの心を掴むものに仕上がりそうですね。
なお、受付完了から式が始まるまでの間の待ち時間や挙式から披露宴の間などに、ゲストは席次表に目を向けることが多いです。
待ち時間に新郎新婦のことを知ってもらって結婚式をより楽しんでもらいましょう。
席次表にプロフィールを載せる際には、不吉なことをイメージさせる忌み語や区切るという意味がある句読点を使用しないようにするのも気を付けましょう。
ビデオの役割
進行中に流すビデオは、新郎と新婦のそれぞれを個別に紹介するパートから始めます。生い立ちから順番に説明することで、別々に生きてきた2人が今まさに一緒になるという感動につなげるのです。
誕生した直後から進学などの人生の節目が分かる時期の写真を見せながら、ナレーションで解説していくことで視聴者を2人の世界に引き込みます。
映像制作で実績がある会社に依頼したり、自作するのが一般的です。使用する写真は当時の様子が分かりつつも良い印象を与えるものを選ぶことがポイントです。
参列者に理解してもらうために注意すること
結婚式によって夫婦として周囲から認められるため、列席した人が楽しめることが大切になります。
冠婚葬祭で会うぐらいの親戚や職場の関係者にとっては、新郎新婦が何者なのかもよく知らない状況です。
初対面の人にも理解してもらえることを心がけて、バランスの取れたプロフィール作成を行いましょう。
始まる前に何度でも読み返せるブックでは、美麗な写真と人柄が分かる短文で感情移入をさせられます。
ブックで2人の馴れ初めを長々と書いてしまうと、読者に負担をかけてしまうので逆効果です。
自分で自由に目を通せるブックで基本的なプロフィールを伝えて、ビデオで生い立ちから現状までの説明を行うという役割分担を明確にしましょう。
ブックに掲載する自己紹介は自由度が高いので、夫婦としての親しさをアピールするためにお互いにメッセージを送るレイアウトも選べます。
注目されやすいビデオでは、テレビ番組と同じように構成と加工にこだわるのが有効です。
経験豊富であれば、新郎新婦が自分たちで作成するのも良いでしょう。
結婚式のプロフィールビデオを作る際の注意点
動画作成に慣れているという場合やパソコンの操作に慣れている場合には、プロフィールビデオを自作する場合もあるでしょう。
ただ、プロフィールビデオを作成する際にはいくつか注意しておきたいポイントがあります。
程よい長さにまとめる
結婚式のプロフィールビデオは長すぎてもゲストを退屈させてしまいますし、短すぎても物足りなさを感じさせてしまいます。
プロフィールビデオの長さの目安としては、5~10分程度とされており、曲もその長さに合わせて調整しましょう。
5~10分を目安に新郎と新婦の生い立ち、二人の思い出をゲストに紹介するのがほとんどです。
どうしても目安を少々超えてしまうという場合には、曲にメリハリをつけるなど工夫をすると良いでしょう。
スライドの速さ
せっかくの素敵な写真、素敵なコメントもスライドが速すぎてしまうと、ゲストがゆっくり見ることができません。
新郎新婦としてはたくさんの写真をゲストに見てもらいたい、思い出を共有してもらいたいと思うかもしれませんが、詰め込み過ぎると写真を十分楽しめなくなってしまいます。
そのため、写真1枚に対してはコメントがある場合は5~10秒、ない場合には3~5秒程度を目安にすると良いでしょう。
写真にコメントやメッセージを入れる際には、10~20文字程度に収めると読みやすくなるためおすすめです。
ゲストにも配慮する
プロフィールビデオで新郎新婦の生い立ちを見ていくと、ゲストが映っている写真も出てきます。
その際には、他のゲストは移っているのに自分だけ映っていない…とゲストをがっかりさせないよう、ゲスト全員がビデオに入っているかチェックしましょう。
全員を入れるのが難しい場合には、グループごとに1人だけ映っていないなんて事がないようにしましょう。
ゲストも新郎新婦との思い出を大切に思ってくれているでしょうから、ゲストに楽しんでもらえるよう写真選びに配慮する必要があります。
まとめ
お祝い事のプロフィールでは、こうすれば成功するというノウハウが完成しています。
ウェディングを手掛けているプロに任せることで、個人だけで考案するより洗練された結婚式を実現できるのです。
夫婦がきちんと意見を述べつつ、要点を押さえておきましょう。
列席した人が理解できないまま進行してしまうと、せっかくの慶事で不満が出てしまうので要注意です。
新郎新婦が自分たちのカラーを見せたい場合は、式場に設置するアイテムの一部を自作するなどの工夫で盛り上げる方法もあります。
他人に自慢できる特技があれば、演出の一環として披露することを検討してみましょう。